岡崎市の家具職人 杉田木工所|ニッチな場所にも収納製作 オーダーメイドや家具のリメイクもお任せください


2019年02月28日 10:32  カテゴリ:仕様金物

扉付家具に必ず付いているスライド丁番のご紹介です。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所

毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。


扉が取り付くタイプの家具に必ず使用している金物でスライド丁番があります。

大昔は、このタイプの丁番は世の中にありませんでした。家具職人 杉田の記憶では、杉田が子供のころに家具に使用されていた丁番は、蝶つがい丁番がほとんどだったと思います。
↓このようなタイブ。

杉田がこのお仕事に入った30年前は、注文家具にはもうスライド丁番が主流でした。

↓本体の見付に9㍉かぶるタイプの丁番・半かぶせ丁番です。

↓本体の見付に19㍉かぶるタイプの丁番・全かぶせ丁番です。



↓家具の本体側に取り付くスライド丁番の相方の座金です。

↓扉に取り付いている写真です。

本体の板厚みにかぶるタイプの丁番でして、板に9㍉かぶるタイプが半かぶせ丁番で、板に19㍉かぶるタイプが全かぶせ丁番と言います。

この丁番は、ムラコシ精工という会社で生産・販売されているスライド丁番です。
とても丈夫で耐久性に優れてまして、デザインも素晴らしいと杉田は思っています。
他メーカーによっては、スライド丁番「廉価版」というローグレードというカテゴリーを用意しているメーカーさんもあります。
お客様からの指定でローグレードの仕様でと頼まれたり、頂いた図面に指定で記入してある場合は取り寄せますが。
ムラコシ精工さんでは、「廉価版」は生産されていませんし、杉田木工所では、基本的に「廉価版」は、採用していません。

メーカーさんから教えてもらっているデータ情報で言いますと、杉田木工所が採用している標準版で扉を開けたり閉めたりする回数の耐久性能がおよそ3万回とされております。
ちなみに「廉価版」は1万回だそうです。
ロボットのような装置で開けたり閉めたりを繰り返し実験しているみたいです。
なかなか開けたり閉めたりを数えること無いと思いますが、頭の片隅にでも憶えておいていただいて、扉の開け閉めを意識してもらえると、
丁番の調子がおかしくなった頃に「3万回超えたな」なんて思っていただければと思います。
その場合、杉田を呼んでいただければ参上します。

杉田が思うに、店舗用什器は、早い改装してしまうお店だと2年ぐらいですかね、改装すると什器の入替をするので、そのような箇所には、「廉価版」が向いていたり、適正だったりして「廉価版」の存在理由なのかもしれません。

年々進化していきます。

また、折をみて、ご紹介していきたいと思います。

以上、杉田木工所で採用しているスライド丁番のご紹介でした。  


Posted by 家具職人 杉田 │コメント(0)