岡崎市の家具職人 杉田木工所|ニッチな場所にも収納製作 オーダーメイドや家具のリメイクもお任せください


2019年06月09日 16:29  カテゴリ:思考

組織・団体の現代のあり方について考える。


毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。

今、いくつかの団体や組織に加盟したり、お付き合いがあります。

その中のひとつに「岡崎家具工業組合」という親睦団体があります。
誰が始めたのかもよく知りませんが、杉田木工所の創業者 父である杉田武二が杉田木工所の事業主の頃から加盟しております。

昔は、何十社とたくさんの注文家具製造会社や個人事業所、量産の家具・椅子を製造する会社が所属しておりました。年に1回、ボウリング大会やその前はソフトボール大会を実施したり、親睦旅行に出かけたりしていました。

いつの頃からか、どんどん会社が抜けていったり、何かしらの理由で廃業されたりで、今は木工用機械を取り扱う商社や化粧板・木材を取り扱う商社を含めて10社ほどになりました。

抜けていく会社や個人事業主の人たちの多くは、こう言って抜けていきます。

「メリットがない」

そこで問いたい。あなたの思い描くメリットって何ですか ?

今は、化粧板の端材や材木の商材にならない部分などは、廃棄するか、焼却するしか処分の方法がありません。化粧板の端材を業者に頼んで廃棄してもらえば、処分費がかかる時代です。
木材の商材にならない部分を自社に焼却炉を置いて処分するにも、焼却炉をそもそも置く場所が無いとか、市役所の基準に合格した焼却炉を購入すれば、それなりに高価です。

だから、組合で焼却炉を購入して組合加盟の会社の廃棄物を組合の焼却炉で処分する。そうすれば、組合加盟会社にとってメリットが生まれるそんなことを考えた人もいました。

名称を出すのは、やめておきますが、岡崎家具工業組合と似た組合があるのですが、その組合は、組合加盟会社向けにいろいろな商材を販売しており、組合加盟会社で交代で経理を管理していると聞きました。

これはこれで、組合を廃業しようと思うと、在庫の商材の処分はどうするのか、お金の取扱いをどうするのか、組合として借入があればその借入金をどうするのか。面倒なことが付いて回ります。

そもそも、組合とは、なぜ存在するのでしょうか。

組合に加盟すれば、加盟していない会社よりなにかメリットがある。そんなことなのかもしれません。

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岡崎家具工業組合もこれといってなにか事業をしているわけではありませんし、集まって話をするだけです。

それでも、杉田はメリットがあるのではないかと最近思います。
業界の裏話、日頃の業界情勢の情報交換の場、その話に価値があると杉田は思います。
なかなか愚痴をこぼす場所がない人なら、同業者に聞いてもらえる場所にしたって良いと思います。
発明は、雑談の中から生まれる。そう言う人もいます。

SNSが全盛の今の世の中、集まらなくても話は出来ます。でも相手の表情をみながらその雰囲気の中で話しをする。
個の時代、業界組織や業界団体の現代のあり方ってどうが良いのでしょうか。

あなたは、どう思いますか。

  


Posted by 家具職人 杉田 │コメント(0)