毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。







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先日、お問い合わせのあった件です。

【お問い合わせ内容】
自宅に電気ブレーカーを収納している
吊戸棚があります。
格子扉が付いているのですが
先日、近所で落雷があり
その影響で家の中が真っ暗に。

それが最近の異常気象で何度か
起こりまして、そのたびに
吊戸棚の格子扉を開けて
ブレーカーを正常の位置にもどすのですが

毎度、扉を懐中電灯を持ちながら
開けるのが大変です。
かんたんに扉の開閉が
出来るようにしてもらいたいですが
出来ますか?

意外と簡単でないステー金物の後付け

お問い合わせいただき

ありがとうございました。

結論から申しますと

"ステー"という金物を利用して

扉を開けた状態でキープする

家具の扉モーションデザインテックが

ございます。

しかしながら、このモーションデザインテック

意外と難しいです。

ステーという金物は

見た目、そんなに高額の金物でなければ

シンプルなものが多く、取付も簡単そうに見えます。



取り付ける位置を間違えたり

ステーのストロークと言いますか

モーションがストレスなく動く位置に

取り付けないとイメージ通りに動かないのです。

このステーを取り付ける位置出しを

おそらく、京都大学や東京大学出身の数学の学者さんで

あれば、Σ(シグマ)や三角関数などを利用して

計算で出せるひとでしたらその場で取り付ける

かもしれません。

今ですと、CADを使って動作確認をして取り付ける

ひともいるかもしれません。

でも、杉田にはその才能がありません。

それで、杉田はどうするかと言いますと

まず、現場の扉をお借りします。

その扉に付いている丁番金物をお借りします。

そして、杉田木工所に扉と金物を持ち込み

吊戸棚本体原寸大の家具を模して製作します。

その模して製作した家具にお借りしてきた金物や

扉を取り付けて動作確認をします。

そして、はじめて正確なステー金物が

ストレスなくモーションする取付位置を導き出す

事が出来るのです。





なかには、メーカーさんが

取付しやすいように、取付説明書を

くっ付けて販売しているステー金物もありますが

そのタイプはあまりありません。

メーカーさんに問い合わせても

「現物に合わせてください。」や

そのステー金物の取付データはありませんなど

結局、家具屋の方で試行錯誤しながら

なんとかものにする。ことが多いです。

新規のオーダーメイド家具の製作で

ステー金物が取り付く家具の場合

杉田木工所は、ステー金物の取り付く部分だけ

部分的に仮の家具を製作してステー金物を

取り付けていちばん調子よくモーションする

位置を探す作業をします。

そのくらいステー金物は難しいです。

↓ステー金物取付の大変さがわかると思います。ぜひクリックを。


動画をご覧になられた方は

ここまで杉田が書いてきたことが

多少、ご理解頂けたのではないかと思います。

まとめます。

ステー金物の後付け施工は

出来ないことはありませんが

かなりのご予算がかかることを

ご理解頂きたいと存じます。

杉田木工所は、

メーカーのショールームに出来るだけ足を運んで、

日々、

モーションデザインテック(どう動くかの技術)の研究や

モーション(うごき)、を確認して

おります。


↓お問い合わせをされたお客様の吊戸棚です。
　この格子扉にステー金物を取り付けたいとのご依頼です。










お見積りをする寸前まで

流れがあったのですが、お客様から

「大事(おおごと)になりそうなので

　　　　一旦保留させてください。」

という事になりました。


この吊戸棚を製作、取付をしたのは、

杉田木工所ではありません。

設計した時や、製作取付施工した時も

お客様が、使い勝手に不満をお持ちになるとは

この吊戸棚を製作、取付施工した家具屋さんは

予想していなかったと思います。

電気ブレーカーは、そんなに飛ぶこともありませんし

そんなに普段からたくさん扉を開け閉めすることもない

高さにある吊戸棚です。

杉田木工所も予想出来なかったと思います。

しかし、お客様はもっと楽に扉の開閉が出来る仕様を

ご希望されました。

今後、ステー金物の取付を

やっぱり施工して欲しいです。の

ご希望があった場合は

続きのリポートをしたいと思います。


以上

現場から杉田木工所が

お伝えいたしました。

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