毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。



家具の中に上下に動かすことの出来る棚・可動棚を支えるダボという金物のご紹介です。
メーカーはスリーナイン島野製です。
スリーナイン島野：https://www.999shimano.com/

杉田木工所では、3種類のダボを採用しています。棚の厚みの大きさ・棚に乗せる収納品によって使い分けています。


左から9㍉φ(ファイ)女ダボ・9㍉φ(ファイ)女ダボ長さ12㍉・12㍉φ(ファイ)女ダボで並んでいます。
※φとは、鋼管やパイプなど円形状の物の直径を表す記号です。

上から2つ目の写真に側板と呼ばれる壁の中に埋まっている金物たちです。特に棚板の乗せる収納品が重いものや棚板の大きさが大きくない場合は、いちばん左の9㍉φ(ファイ)女ダボを採用しています。

↓男ダボの写真です。


左から9㍉φ(ファイ)男ダボ・9㍉φ(ファイ)男ダボ長さ18.5㍉・12㍉φ(ファイ)男ダボで並んでいます。
上から2つ目の写真では、棚板に隠れて写っていませんが、棚板を支えています。

女ダボをいくつか板の上下に取り付けることによって、棚板が上下に動かせます。名称や呼称としては、可動するという呼び方なので、可動棚用ダボ金物と僕らは呼んでいます。

ダボ金物の材質もいくつか種類があるのですが、指定がなければニッケル合金という素材で出来ているダボ金物を採用することが多いです。
水廻りにご使用になる場合は、ステンレス素材で出来ているダボ金物もあるのでステンレス素材のダボを選択することもありですが、高価な金物なので、ニッケル素材で十分かと思います。
注文家具をお考えの方で、経年劣化で家具内の錆とか気になるような方は、製作依頼時にご相談ください。お話を伺った上でお答えできると思います。まず錆はよほど水に濡れない限り、錆が出ることはありません。
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昔、納品した一般住宅用家具で

「男ダボの取り外し方がわからん」

と言われたことがありましたが、男ダボを反時計回りにねじっていただければ、男ダボは外れますので、やってみてください。
あと、可動棚はご指定の位置があれば、その位置でダボを取り付けます。ご指定が無ければ、棚板の上下50㍉ずつにダボを取り付けるパターンがいちばん多いです。

ご不明なところがあれば、杉田木工所にご一報いただければ、お答えします。

まだまだいろんな種類の棚受金物がありますので、またの機会に杉田木工所Boo-logでご紹介したいと思います。