毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。




夏にあった、とある会社さまからのご依頼です。

700㍉×700㍉×厚み30㍉の

テーブル天板を数枚製作して欲しい

ので見積りをしてください。と

メールでご依頼がありました。

化粧板の品番も書いてあったので

見積りをしてお見積り書を作成して

ご依頼のあった会社さまへ返信いたしました。

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その後、間を2～3週間を空けながら

細かな仕様変更を経まして

既設のテーブルの仕様に合わせたいと

言うことになりまして

写真が数枚送られてきました。











しかし、その写真に写っているテーブル天板は

量産什器用の生産方法で製品化された

天板で、少量ロッド生産の我々のような

職人の作り方ではコストが合わないモノでした。

どうしても製作して欲しいのであれば

杉田木工所のコストに見合う仕様の

作り方と再見積もりして金額を提示をしますのでと

そのままの事をご依頼先の会社さまにお伝えをして

ご返答を待ちました。








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しばらししますと

返答がありました。

「そちらの仕様で小さいモノでも

　　良いのて゛"サンプル"を1枚製作して

　　　　　送って欲しいとの内容でした。」

もちろん、再々再々見積りも頼まれました。

杉田木工所の見解。

この仕事をしておりますと

ときどき、"サンプル"を作って欲しいと

頼まれます。

モノにもよりますが、製作することは

出来ますが、杉田木工所の場合

オーダーサイズの製品を1個作ります。"サンプル"は。

今回のお話で例えますと

700㍉×700㍉×厚み30㍉の天板"サンプル"

を1枚製作します。という判断です。

オーダーメイド家具に限らず

オーダーメイド製品を製作しておられる

職人さんや会社さんによっても"サンプル"の

定義は分かれると思います。

まったく同じ仕様でとなりますと

まず、材料を仕入れなくてはなりません。

それも日本工業規格サイズです。

仮に700㍉×700㍉×厚み30㍉の天板を

250㍉×250㍉×厚み30㍉の"サンプル"に

変更したとします。

250㍉×250㍉×厚み30㍉1枚製作するのみ

なので材料を250㍉×250㍉×厚み30㍉作れるだけの

材料販売をしてくれる商社があればお安く

製作できますが、そんな商社は存在しません。

前述に書いた会社様は"サンプル"を

オーダーサイズより小さくても良いのでと

思っていると思います。

小さくてもオーダーサイズを製作するのも

日本工業規格サイズの材料を仕入れるのは

同じです。

製作する時間は

1枚も数枚もそんなに変わりません。

数千枚、数万枚製作するとなれば

お話は別のものになります。

だから、1枚の"サンプル"を製作するにしても

思っている価格より高額になると思います。

これは、このお仕事の性質・性格上

仕方のないことだと杉田は思うです。

塗装するとしましょう。

1枚塗装して"サンプル"として提出します。

あとの数枚の塗装が全く同じにならないリスクが

考えられます。

1枚分の塗料製作と数枚分の塗料製作では

色の配合が違います。

どうしても多少色目が違う場合もあります。

それはご了承いただきたいのです。

700㍉×700㍉×厚み30㍉の"サンプル"を

製作すれば、あとの数枚のオーダーが決まって

製作することになれば、"サンプル"として製作した

1枚もオーダー製品の1枚として

その現場で使用出来ます。

250㍉×250㍉×厚み30㍉の"サンプル"は

オーダー製品としてサイズ不足ですし

"サンプル"としての役目を終えても

誰も要りませんし、その後何にもなりません。

そのお仕事の記念品ぐらいにしかなりません。

何より1枚の"サンプル"を製作してお客様に

納めたとしても、あとの数枚を必ず製作する

保証・確証はどこにもありません。

だれも何も保証してくれません。

頼まれる方はお仕事のプロセスの

ひとつとして言っているのだと思いますが

いろいろな判断をしてお仕事を受注せざるを得ない

ということを是非、この杉田木工所Boo-logを

通じましてお伝えをして

受注されるお立場の方は、このような背景と

製作者側はリスク回避策を考えに

考えてお見積りや仕様をご提案しているという事を

鑑みて受注いただければありがたい。

そんな風に家具職人 杉田は思うです。

"サンプル"なんだけど、製作側は

オーダー製品を製作します。という

お話を書かせていただきました。

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