毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。







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時々、"家具の再塗装"のご依頼を

お願いされることがあります。


杉田木工所の業務内容に"家具の再塗装"は

ございます。受注可能です。

しかしながら、受注・納品・お代受領まで

なかなかたどり着きません。

いちばんの理由は、お客様が予想しいてた金額や

"家具再塗装"用に、ご用意いただいたご予算より

杉田木工所の見積りが上回っているからだと思います。

杉田の私見も入りますがいろいろとご説明しますので

良かったらお読みください。


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【建築工事のスピード化による塗装家具需要の激減】

どこの業界もそうだと思いますが

そのお仕事をするのに技術が要ります。

その技術も日々の努力や鍛錬によって

職人の技術は向上します。

同時にその技術を機械や道具が職人の技術に変わり

賄える(まかなわれる)ようになります。

必然的にスピードが上がり生産性が向上します。

今、トップの注文住宅メーカーさんで住宅着工戸数が

20,000棟前後だと思いますが

大昔はそんなに建てられなかったです。

１軒当たりの住宅建築スケジュールも早いです。

メーカーさんや住宅の設計・規模によっても違いますので

一概に言えませんが。

その新築住宅の中にオーダー家具を製作して

取り付けようとしますと、

今の建築現場はほとんど「工程表」という

建築スケジュールに従って進みます。

お客様がご希望してオーダー家具を

家の中に取り付けたいと

ご要望されて、その家具の製作が

１週間ぐらいかかるとして

その家具を塗装家具でとご希望されると

一週間の最低３日は塗装にかかります。

塗装会社によっては一週間かかる会社もあります。

工程表に間に合いません。

そうなると、化粧板の貼物家具に切り替える

しかないのです。

そんなことを年間繰り返していれば

自然と、塗装家具の需要は減り、塗装をする職人さんも

廃業されたりして、いなくなります。



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【デフレが招いた職人日当の低額化】


1988年から1991年ごろまででしょうか。

メチャメチャ好景気だった時代があります。

いわゆる「バブル景気」です。

杉田も20才そこそこで、「バブル経済」の

終わりがけに社会人になりましたので

多少、その時代のことはわかります。

この「バブル経済」は、今考えても異常です。

お金の価値が地に落ちています。

多少のお金の価値の向上は良いのでしょうが

あそこまでお金の価値が下がると人間がダメになります。

その後、やって来た長いデフレ経済。

失われた２０年です。

職人の一日当たりの日当もとても下がりました。

職人と呼ばれる職業も持てはやされることもなくなり

職人の子として生まれた

子供たちも後を継がない子が続出。

マニアックな業種は減少していきました。

今もそれはあまり変わりませんが

今の社会人になりたての子たちが全員IT業界で

生計が立てられるわけではないので

一時期より後を継ぐ子たちが

マニアックな業種でも出てきましたが

家具塗装の職人さんは増えていません。

オーダーメイド家具の単価が下がり

塗装費も頭をさげて安くやってもらったりして

簡単なはなし、儲からないのです。

ここ、１０年ぐらいで「バブル経済」崩壊後より

単価は上がりました。


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【思っておられるより手間がかかります。
　　　　　　　　　　　　　　　　家具の再塗装。】

以前、自動車の営業販売をしておられる方と

お話をした時に、自動車の再塗装は現状の塗装を一旦

すべて落として新たに好みの色を塗装しますと

お聞きしました。

"家具の再塗装"も同じで

現状の塗装家具の表面をすべて落とします。

限界はあります。

大概、現状より少し色は濃くなります。

この現状の塗装落としがとても時間がかかります。

杉田も経験がありますが塗装落としだけで

１日かかることもあります。

家具の形状によっても時間のかかり方は

ちがいます。

通常、塗装家具は、素地の突板と呼ばれる

新聞時ほどの厚み(0.025㍉とかです)

を貼ったベニヤや無垢板の木材を細くしたり

いろいろと加工して家具にします。

その素地状態の家具に塗装するので

経年劣化した表面の塗装落としの時間は無いのです。

だから、"家具の再塗装"は

家具塗装とは、また、カテゴリーが違う

塗装技術になるのです。

ご予算はかかります。









【ま　と　め　ま　す】

限られた技術。

限られた職人さん。

とても手間のかかる作業。

大切にこれまで使われてきた家具たちに

新たな魂を宿し

この先、また何十年とお客様にお使いいただき

可愛がってもらいたいための

価値を「お金」という手段で

具現化させたいということなのです。

職人も全力で作業にあたらせていただきます。

大切な思い出とともに、これまで一緒に歩んできた

塗装家具たちとの風景はプライスレスだと思います。

プライスレスな今後の時間共有を

杉田木工所に託せて頂けるのでしたら

全力で事にあたらせていただきます。

"家具の再塗装"

価値を維持する手法としての

ご提案です。


良かったら、杉田木工所

たずねてみてください。

お時間を頂く場合が多いです。

ご了承ください。

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